黄泉(よみ)(=死後の世界と世界)と現世との境にあるという坂が
黄泉つ平坂という。
これは古事記の
「逃げ来るを、猶(なほ)追ひて、一の坂本に到りし時」 にある。
(いざなぎのみこと)が逃げて来るのを、(雷神たちは)さらに追いかけて、現世と
黄泉との境の坂のふもとに到着したときに。
私がこの「よもつひらさか」の言葉を意識して調べたのは 「 嘉野 幸 」 短歌であった。
そのときはご老人故意識されてのことかと思ったが、最近はこの「坂」をそれなりに具体てきに自分の事として
考えるようになった。
海の幸で有名な画家
青木繁の画に 「黄泉比良坂」があり
おどろおどろしい画だ。
28歳で死んだというかれを 少し詳しく知りたくなった。
老鶯7